【税務調査(税务调查)】消費税の税金還付

今日は、税務調査(税务调查)の税理士として立ち会った情報を紹介していきたいと思います。
税務調査と言うと、「敵」である税務署が来て戦うというイメージがあるかもしれませんが、
会社がきちんと申告していれば、決して「敵」ではないですし嫌な思いをすることもなく進んでいくものです。

税務調査前

やはり、社長さんは今まで税務調査を受けたことがあっても、毎回緊張するようで
事前に打ち合わせを行います。
ざっと普段から整理してある過去の帳簿を見て、何か特徴的なことがなかったかなと確認する作業になります。
そして、時が経つと忘れているところもあるので、私が違和感を持ったところを社長さんに確認して、その疑問点をあらかじめ探していく形になります。
(模擬試験のように、私が指摘したところが当たれば、税務調査の方向性が分かり、スムーズに調査が進みます。
当たらなかったときは、社長さんも答えが覚えていなくて調査後に調べることが多くてちょっと苦労します。
ここの確度が上がれば、社長さんの負担を軽減できるのですが、まだまだ勉強が必要です。

1日目の税務調査の様子

1日目の午前中は、ほとんど会社社長さんへのヒアリングです。
社長の経歴であったり、事業の内容であったり、なかば雑談のように話を聞いていく形になります。
横で聞いていると、
当たり前の質問だなと思うことと、
何のために質問しているのかなと思うことがあります。
後者の場合、後の内容調査の際にストーリー作りとして聞いていることが多いような気がします。

午後は実地調査で、
社長は忙しかったので、退席され私と税務調査官2名が残って進みます。
請求書、領収書、通帳データなどを確認していき
疑問を持たれた所を付箋を貼っていくような形になります。

そして今回の場合は高額商品の輸出による消費税還付のため、「本当に商品を仕入れて売却しているのか」
という点を強く調べられることとなり、付箋が貼り終わった後の社長に戻っていただきその点を質問されました。
分かっている部分は答えていただき、分からない・覚えていない部分については後で調べますという形で進んでいきます。
(今回は事前の打ち合わせの内容がほぼ当たっていたのでスムーズに回答していただきました。)

【関連記事】
消費税還付の際に必要な輸出を証明する書類について

そして、書類上の確認は疑いがない状態でしたので、本当に売買しているところを確認したいということになりました。

2日目の税務調査の様子

2日目は、仕入をして輸出をする場面を確認したいということで
商品が仕入先から届いて、梱包する作業を調査官の方と一緒に確認する作業を行いました。
それぞれの作業を写真を撮って確認され、実地調査は完了しました。

その後

社長さんは実地調査が終わり、ほっとされるのですが、
税理士としてはここからまだ税務調査が続き
不足資料が欲しいや疑問点があれば税務署から問い合わせが来て
回答をする形になります。
そして何も問題がない場合は「是認」通知が来て税務調査は終了することになります。

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回はすんなり終わった税務調査の例を紹介しました。
この税務調査のポイントは
会社側が、「隠そう」・「逃げる」、「争おう」とすると
税務署はより強硬に調べようとします。
しかし今回は、税務署は会社をひどく疑って調査に入ってきたのですが、
会社側が、「適正」、「協力」、「信頼」して税務署に説明することによって
税務署側の人も、落ち着いて調べて頂いています。
会社側が正しいことをしているのに、それでも税務署側が疑ってくるようなことがあれば
それは戦うべきですが、
きちんと対応をしているとそうなることはなく
スムーズに税務調査が進み、終結に向かって行くものです。
「対立」ではなく「協力」することが税務調査のポイントと言えるかもしれません。

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