現金・小口現金の管理を廃止する3個の利点

経費精算のために現金・小口現金を取り扱っている会社は多いです。
現金・小口現金の処理は経理の作業が増える原因となっています。
この記事では現金・小口現金を扱うことのデメリットや、廃止することによる利点を説明しています。
少しでも参考にしていただければ幸いです。

現金を扱うデメリット3つ

現金を扱うデメリットとして以下の3つが挙げられます
・担当者の精神的負担が大きい
・残高チェックが大変
・現金の実物と帳簿が合わないこともある
1つずつ見ていきましょう。

現金を扱う担当者の精神的負担が大きい

現金や小口現金の管理を担当する人は、精神的負担が非常に大きいです。
会社の大切なお金を扱うわけですから、強い責任感を求められます。
また銀行などでお金を下ろした際も、職場まで無事に持って帰るまで不安感が常につきまとうでしょう。
ましてや現金を紛失する、残高が合わない原因がわからない、といった事態は絶対に起こしてはいけません。
以上のことから現金を扱う担当者は、毎日の精神的負担が重荷になってくるのです。

現金の残高チェックが大変

現金の担当者は必ず現金の実物をチェックし、現金出納帳や貸借対照表と一致しているか確認する必要があります。
毎日チェックするか、一週間ごとにチェックするか、月末に一回だけチェックするかは職場の方針によって変わってきます。
残高チェックする回数が少ないと、差異が出た際に原因を突き止めるのが難しくなるので、毎日残高チェックをする企業も少なくないでしょう。
現金の残高チェックは手間がかかるし、時間も使うので業務効率が悪くなる原因です。

現金の実物と帳簿が合わないこともある

現金の実物と、現金出納帳や貸借対照表の現金残高が合わないことも良くあります。
1円でもズレがあれば計算が合うまで、差額の原因を突き止める必要があるのです。
現金の差異の原因を突き止めるのは難しいです。
「一日を費やしても原因が分からない」といったことも良くあるでしょう。
現金の差額のズレを突き止めるにあたり、多くの時間をかけてしまい業務効率が悪くなる、といった問題を抱えている職場も少なくありません。

現金の管理を廃止する3個の利点とは?

現金の管理を廃止する3個の利点は下記の通りです。
・現金の残高チェックの時間がなくなる
・現金の紛失・盗難の心配がなくなる
・一括で経費精算するので、業務の効率化を図れる
1つずつ見ていきましょう。

現金の残高チェックの時間がなくなる

まず現金の残高チェックの時間がなくなるという点です。
前述したように、現金の残高チェックは大変なので、残高チェックを無くすだけで業務の効率化を図れます。
残高チェックによって発覚する1円のズレも起こらないので、担当者も精神的負担が大きく軽減されるでしょう。

現金の紛失・盗難の心配がなくなる

現金の扱いを辞めることで、経費を一括清算できるようになります。
例えばクレジットカードを使うことも方法の1つです。
現金を使いたい申請者が一旦は自腹で払い、自社の締め日に合わせて給与と一緒に振り込んでも良いでしょう。
一括で経費精算することにより、大きな業務効率化を図れるようになります。

現金を廃止して経理事務の負担を軽減しよう!

現金の扱いは負担が多く、デメリットの方が大きいといえるでしょう。
世界的にはキャッシュレス化が一般的で、現金を扱うことが少なくなっています。
現金を廃止するだけで経理事務の負担は大きく軽減され、業務の効率化を図ることができるでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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